ゼロから始める新卒社会人の雑記

新元号が発表された2019年4月1日、新社会人となった私はブログを始めました。 1から。いいえゼロから!

「令和」に入ったので、有機農業ラブコメ始めました。

いや〜明けましたね〜〜。

 

令和」が

 

私は平成→令和に変わるときお風呂入ってて、お風呂出ててからTVで騒いでるのを見て知りました笑

 

Gw明けからは令和元年の新卒社会人としてより一層引き締めて頑張ります!!

 

…それはさておき、令和になってからやろうと思っていたものがあります。

 

…それは…!!!

小説投稿

です!!!!!

というわけで次ページからさっそく小説に入っていきます笑

 

小説ジャンルは…、有機農業ラブコメです。

 

はい、意味わかりませんね。

大学4年の時に卒論と並行してちまちま書いていたものがある程度溜まったので少しずつですが紹介していきます。

 

夏(8月頃?)には新人賞に投稿できたらいいな〜なんて思ってます。

 

それでは新感覚!?有機農業ラブコメ

 

「ゆうきぶ~有機栽培同好会部へようこそ!~」 

 

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1つめ

「ゆうきぶ~有機栽培部へようこそ!~」

 

 

青春というのは日々の生活からあふれたエネルギーの余剰産物にしか過ぎない。

思春期の人間というものは、健康で文化的な最低限度の生活を営む中で余ったエネルギーから恋愛をし、部活をし、青春を見つけるのだ。

だが俺は、余ったエネルギーなんてなかった。昔はあったのかもしれないが、ある時を境にそんな余裕なんて生まれなくなった。気になる女子に対しても相手を気遣って余計近づけなくなっていったし、手をつなぐなんてもってのほか。これは、俺が優しいからこその配慮なのであって、別に恋愛が出来ないレベルの顔面の悪さも性格の悪さも持ち合わせているわけではない。どちらかと言えば、俺はそこそこ顔もいいし、性格も良い方だ。

…とにかく、日々最低限度の生活を営むために俺は必死で生きた。日々の充実さから言えば、これもひとつのリア充と言えるだろう。むしろ、恋愛なんかで充実してるやつらよりもよっぽど密度の高いリアルを過ごしているからスーパーリア充と言ってもいい。異論は認めない。

 

◆◆◆

 

農薬病というものを知っているだろうか?2000年以降に生まれた子供を中心に発症した病気だが、その原因は70年以上前の終戦直後にまで遡る。

戦後日本は、経済復興するための策としてまず、食料の確保を図っていった。国民の胃袋を最低限賄い、人力によって経済の生産性を上げていくためだ。そのために日本は農業政策を打ち立ててどんどん作物を栽培していった。作物、特に米、野菜の収量を上げるために農薬を使い、格段に収量が上がっていった。

 

…これがまずかった。

 

日本が高度経済成長期に入ると各地で公害問題が騒がれ始め、様々なものが規制、廃止されていった。農薬も例外ではなく、規制値を設けられ基準値を超えた農薬は使えなくなっていった。その後現代に至っては、より安全で、なおかつ効果の高い農薬が次々と開発されていった。

…しかし、農薬の後遺症は何世代にも受け継がれ現代に現れていった。これが遺伝子性隔世悪性遺伝病、通称「農薬病」だ。

この物語は農薬病の中でも特に珍しい症例を患ってしまった兄妹とその周りの物語である。

 

◆◆◆

 

 

「~~。では、次の時限では前に言った通り1年生に向けた部活動紹介を行う。2年生となった君らは後輩を募集する絶好の機会としてぜひ頑張ってほしい。それではこれにてLHRを終わる。」

新しい担任の工藤先生の言葉が終わると待っていたかのように5時限目のチャイムが鳴った。さすがベテランの教師だと尊敬の念に浸る。確か、国語の教師だった気がするが、白衣を着ているのは謎だが似合っているのでよしとしよう。

それにしても次は部活動紹介か…。帰宅部の俺には全く関係がないな。

 

(隙を見て逃げ出すか。)

 

俺こと才場侑樹は心の中でそう決心した。周りに喋る人がいないぼっちな俺は声に出してしまうとただの痛いやつになってしまうからね!2年生になってクラス替えしたからということもあるが、以前起きたとある事件をきっかけに周りからはっきりとは見えないが距離を置かれるようになってしまった。まあ、俺もあまり人に近づきたくはないからいいけど…。

クラスの人たちが廊下に並びだす。全校集会や学年集会があるときは、クラス単位で列になって行く。この時に点呼を取るため、いないとバレてしまう。そのため、俺もクラスの人たちと一緒に廊下に並ぶ。

 

「では、2年6組行きまーす。」

 

確かさっきのLHRで決まったような学級委員の男が声を出す。こいつは1年の時も同じクラスだった、確か棚橋という名前の男だ。高橋だと思ったら棚橋で訂正するのが面倒だと話していた気がする。まあ、そんなことはどうでもいい。周りが一斉に歩き始める。1年生での経験上ここから点呼は取らないはずだ。

 

「よし、ここだっ。」

 

俺は誰に伝えるでもない声量で「あ、ちょっとトイレ行ってくるー…。」と言いながらクラスの列から抜け出しトイレに避難した。すぐさまトイレの壁に隠れ、息をひそめてクラスの列が過ぎるのを待つ。その後6組より後の5組、4組、3組らしき集団が過ぎるのを待った。幸い俺の他にトイレに逃げるやつはいなかったようだ。

 

「作戦成功だな。」

 

トイレから顔を出して誰もいないことを確認すると俺はそうつぶやいた。誰もいないのだから独り言を言っても痛いやつにはならないのだ。一人って最高……。

 

ここまでくれば後は教室に戻ってカバンを取り、帰るだけだ。教室の扉を音をたてないように慎重に開けると、当たり前だが誰もいない。カバンを取り、置いてくものと持って帰るものを選別する。明日は教科書受け取りの日みたいだからもっと大きなカバンで行こうか。そんなことを考えながらカバンから荷物を取り出し机の奥に押し込んでいく。

 

…ここで時間をかけてしまったのが命取りだった。

 

 

 

次回へ続く。